| 大学を中退したために両親との関係がうまくいっていない明だが、同居している祖父・隆之の教えで競馬に生きがいを感じるようになった。高校教師で真面目一本槍の父と親子とは思えないほど、祖父は競馬やギャンブルに造詣が深い。明は祖父を「馬爺」と呼び、週末は2人で「1日1万円の馬券勝負」を競っているが、今のところ祖父には歯が立たない。
前の週に52万円の3連単を当てた馬爺は、馬単と3連単の5頭ボックス買いのフォームを崩さず、毎日1万円で競馬を楽しんでいる。「さすがに今週は儲からなかった」と馬爺は、スプリンターズSで1万円を半分に減らしたと苦笑。「ギャンブルは自分のフォームを崩したら負ける。ギャンブルで大儲けを狙うタイプも負ける。ギャンブルで儲ける目標は元手の倍あたりが望ましい」と馬爺は話を続ける。1日の競馬資金が1万円なら2万円になればいい。元手の1万円を分散すると的中しても儲からないから、自信のある1つのレースに絞って馬券を買う。元手を失わないためには手広く買うことも大切である。
以上の点を守って馬券勝負に徹している馬爺は、年間収支が毎年プラスだという。「最も大切な点は、どのレースで勝負するかを見極める事だな」と馬爺は結論付けた。たしかに、自信を持って勝負するレースを見つけることは至難の業だ。(続く)
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